留学体験記

第6学年 森兼誠浩

①臨床実習の内容

私は、5年生対象の神経内科と6年生対象の手術見学を受講しました。

神経内科の前半は座学です。内容は、解剖、生理学等基礎医学の復習及び臨床科目でした。和歌山県立医科大学もJACMEの認定を受けており、欧米で多い疾患に重点を置いている点以外授業内容はほぼ同じだと感じました。もっとも、学年全体を約10人のグループに分けて講義がなされるので、ゼミのような雰囲気で双方向性が実現されており、多くの学生が積極的に講義に参加することができているように思いました。

神経内科の後半は、二つのプログラムで構成されています。一つ目は、実際の臨床例を講義してもらった後、ER?ICU?Wardで診察を見学し、見学した内容をクラスで発表するというものです。二つ目は、実際に患者を診察し、医師からフィードバックを受けるというものです。一つ目に関しては、見学した内容をクラスで発表する必要があるため、学生は真剣に診察を見学し、積極的に医師に質問をしていました。また、発表を何度も経験することから学生にはプレゼンテーションの技術が身につくと感じました。二つ目に関しては、学生は、実際の患者を診察するため丁寧な準備をする必要があり、また、将来のための実践練習ができていると感じました。

手術見学については、和歌山県立医科大学と同じ内容だと思いました。

②留学生活の実際

寮生活は大変かもしれません。マットレスは年代物で何らかの対応は必要かもしれません。また、トイレやバスルームが共用のため、苦労する部分はあるかもしれません。

③まとめ

少しきついことを言いましたが、私は今回留学をして良かったということは断言できます。留学生が参加するクラスはインターナショナルクラスで、イタリア人、イギリス人、イラン人、オーストリア人、カナダ人、ドイツ人、リトアニア人と多様性に富んでおり、様々な刺激を受けました。また、授業は昼までで終わることが多いので、その後の時間を使って、クラスメートとの交流、観光、様々なアクティビティができました。様々なアクティビティをすることは、現地のチェコ人の生活に触れることにつながり、留学生活を豊かにすることができました。さらに、ボルドー大学の教授、チャールズ大学の教授、サンティアゴ?デ?コンポステーラ大学の准教授に産業保健分野のお話を伺う機会を得る事ができ、各国の状況を比較し、比較の重要性について再認識できました。この場を借りてお礼申し上げます。

したがって、楽しいことも辛いことも全部体験したい方には、チャールズ大学の留学はおすすめです。ぜひチャレンジしてみてどうでしょうか。

最後になりますが、神人先生、林さん、関係者の方々のおかげで充実した留学生活を送る事ができ、感謝しております。本当にありがとうございました。

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