Charles University 臨床実習留学体験談
Charles University 臨床実習留学体験談
第6学年 宮本ありさ
2024年3月25日より4週間,チェコ共和国のチャールズ大学第二医学部へ臨床留学させていただく機会をいただきました.今回私が留学に応募したのは,これまでに留学したことがないことはもちろん,ずっと和歌山で過ごしてきて,この留学で新たなチャレンジをして自身の視野を広げたいと思ったからです.また,医師になるという同じ目標を持った海外の学生と交流し,海外の医学部で実習させていただく機会は大変貴重なものであると考えていました.医学的な点では,特に疫学の違いに興味があり,疾患割合や公衆衛生に注目したいと考えていました.
実習について
私は小児科を2週間,外科を2週間回らせていただきました.チャールズ大学第二医学部は小児科の臨床が世界的に非常に有名で, 小児科病棟が別棟でありとても大きく,診療科も細分化されています.私は1週目に腎臓内科,2週目は呼吸器内科を回らせていただきました.朝はカンファレンスやラウンドがあり,学生1人に医師が1人つき丁寧に教えてもらいました.昼はセミナーがあり,セミナーによっては発言を求められ緊張しました.印象に残っているのは,呼吸器内科で日本では非常に稀な嚢胞性線維症の患者さんが担当であったことです.ヨーロッパでは頻度の高い病気で,日本ではなじみがないことを伝えると,先生方がすごく驚いていました.外科では,セミナーがメインでしたが,自分でアポイントメントを取りに行き,脳外科と心臓血管外科の手術見学をさせていただきました.手術自体は日本と大きな違いはないですが,手術室や手術スタッフの違いが興味深かったです.
②生活について
チャールズ大学にはバディ制度があり,現地のチェコの学生が空港まで迎えに来てくれ,生活のサポートもたくさんしてくれました.生活圏がプラハの中心地に近く,授業終わりには観光を楽しめました.週末にはウィーンなどに旅行をしました.美術館や音楽,オペラなど芸術に触れる機会が多く楽しかったです.ヨーロッパでは,交通費や観光費の学生料金が充実しており,たくさんの経験ができました.
最後になりましたが,今回このような素晴らしい機会を与えていただいたことに心より感謝申し上げます.国際交流センターの神人先生,林さんをはじめ,チャールズ大学第二医学部の先生方,秘書さん,生活のサポートをしてくれた友人など,お世話になった多くの皆様,本当にありがとうございました.